根っこの治療の痛みが怖い方へ

根っこの治療の痛みが怖い方へ

無痛治療を希望して来院される患者様の訴えで「根っこの治療を受けたが、やるたびに痛みがあって続けることができなかった」というものがあります。
基礎中の基礎ですが、歯科大学の教科書に「根っこの治療に伴う痛みの原因のほとんどは、オーバーインスツルメントによるものである」と記載されています。 しかし、歯科医師でこのことを知らない人は意外と多いのです。

「オーバーインスツルメント」って何?

「インスツルメント」とは、治療で使う器具のことです。

つまり、根っこの先を超えて器具を押し出し、根っこの先の骨やその他の組織を傷付けている状態なのです。
そりゃ、針のような器具で骨をガリガリされたら痛いですよね。

器具がオーバーするだけでなく、根っこの治療に伴ってできた歯の削り粉を根っこの先から押し出してしまうことも、痛みの原因になります。
頻度は少ないですが、取りきれていない神経があり、そのせいで痛むこともあります。

対処法について

オーバーインスツルメントを気を付けることにより、かなりの割合で痛みの少ない根っこの治療が可能です。

しかし、どれだけ注意しても痛みがある場合には、部分麻酔をして短期間で根っこの治療が終わるように心がけています。
歯の根っこは、歯の基礎となる土台の部分です。ここの治療が上手くいくかどうかによって、今後の歯の持ちが変わると言っても過言ではありません。 根気よく、しっかりと治療されることをおすすめします。

当院の無痛治療について